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2006年06月01日

星新一『祖父小金井良精の記』

読了。
著者も言うように、日記が基礎となっているため非常に淡々とした記述が続きますが、ハッとするところやなるほどと思わされるところが随所にありました。

そのうちの帝人事件に関して。

自説である天皇機関説問題で窮地に追い込まれた美濃部達吉が、それに先立って、帝人事件に関して議会に於て検察による人権侵害を強く非難していたとのこと。検察による意趣返しというのが多数説のようです。

※帝人事件
政治的意図から関係者多数が逮捕・拘留され、結句、起訴された者全員が(証拠不十分などではなくそもそも違法行為を構成しないとして)無罪となった事件。

※※帝人事件について調べる過程でこんな記事も見つけました。
  http://riskyage.exblog.jp/3042978/
同記事中で紹介されている河合良成の著作とは、『帝人事件 三十年目の証言』かと思い入手を試みましたが、現在のところ絶版、最寄りの図書館にも所蔵なし。いずれ探して是非読んでみたいと思います。

それにしても、星新一の贅肉のない文体と良精の淡々とした日記記述が、二人の血のつながりを感じさせる気がしました。


タグ:星新一
posted by UBSGW at 09:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学>星新一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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